SEO対策におけるアクセシビリティとは、アクセスのしやすさをあらわす言葉です。目的のページにスムーズにアクセスできるか、サイト上の機能を利用できるか、といったことを指しています。一般的なサイトのアクセス経路は多くの場合検索エンジン経由であり、集客効果を上げるためにはオーガニック検索結果ページで上位に表示されることが重要です。大手の検索エンジンはウェブ上に存在しているコンテンツをそれぞれ評価し、表示順位に反映させています。アクセシビリティは、その評価の基準の一つとなっているのです。また検索エンジンのボットがホームページ内のコンテンツをすべて適切にクロールし、インデックスできるように整えるという意味も持っています。このため、SEO対策を行う際にはホームページのアクセシビリティを意識することが大切です。
アクセシビリティを向上させる施策の一つとして、サイトの構造をわかりやすく整え、パンくずリストなどを表示する、ということが挙げられます。コンテンツが豊富にありそれぞれのジャンルごとにカテゴリが分けられているという場合、パンくずリストなどが表示されていないと、ユーザーは今自分がどのページを見ているのか、他にどんなコンテンツが存在しているのか、という点を知ることができません。わかりやすいリストによってカテゴリやページの位置を示すことで、ユーザーの利便性を高めることができます。また関連性の高いページへのリンクを表示させる、というのも一つの手です。ユーザーが関心を持っているジャンルについてリンクを示すことで、サイトへの滞在時間を増やす効果が得られるでしょう。サイトマップやサイト内検索窓も設置しておきたいコンテンツの一つです。
また、ユーザーがどのような環境からウェブを利用していたとしても、正しくサイトが表示されるようにデザインすることが大切です。使用するデバイスによって表示が乱れてしまう、アクセスできないページがあるといった状態では、ユーザーにストレスを与えてしまうでしょう。様々な画面サイズに対応できるレスポンシブデザインを導入することが、サイトの価値を高めることにつながります。
アクセシビリティを向上させるためには、どんな人でも無理なくサイトを閲覧できるか、といった視点を持つことが大切です。画像に代替テキストを用意する、またモノクロの状態でも視認性が低下しないようデザインにコントラストをつける、といったことも重要となります。