サイト運営を行う上で、実際にサイトを作成して自分のブラウザで表示確認をしたからといって、終わりではありません。なぜならそのサイトの表示は他のブラウザでの表示の正確性を保証するものではないからです。残念ながら各種ブラウザで表示したときの、同一サイトの表示は一貫しているとはかならずしもいえず、例えば文字がはみだしたりなどといったことが起こりえます。

これについては、各種ブラウザのHTMLなどの解釈を行うHTMLレンダリングエンジン(Webkitなど)が違ったり、表示されるときのフォントが違うなど多くの理由によるもので、考えて対処していくことには限界があるため、実際に各種ブラウザでの表示確認が必要になります。ブラウザにはInternet Explorer、Google Chrome、Safari、firefoxなどがあり、WindowsやMacなどのOSのものが対象です。またスマートフォンにもいろいろなブラウザがあり、やはりチェックが必要になって来ます。

現在のSEOではGoogleの検索エンジンが主対象とされ、これについてはスマートフォンへの対応が大きくサイトの評価に影響を与えるため、スマートフォンの表示確認は欠かせないものになっています。また付け加えると、過去には被リンクなどの質や数でページの評価が影響を受けるといった時期があり、その時には自己サイトの検索結果を上げるため、被リンク稼ぎが横行した時ときがあったというように、いわゆるSEOというと裏技を思い浮かべる方もいましたが、その当時も同じですが、コンテンツの質がサイトの評価に大きく影響を与えるといったことを念頭に置く必要があるでしょう。

この考え方は今ではSEO対策の王道となっています。それを遵守するためにもコンテンツとしての、ページの表示の正確性は大切だといえます。それ以前にあなたがもし体裁の崩れたサイトを訪問した時のそのサイトへの信頼感や印象を思い浮かべれば、サイトの表示を確認する意味の大切さは言うまでもないことでしょう。

サイト運営とは、方針が決まったなどの後には、まずご自分のサイトを製作することから始めることが多いですが、その際の初期のブラウザの表示確認は、後に体裁崩れが見つかるのを防ぎ、よってサイト運営の円滑化を図る上で欠かせない作業といえます。もしあなたがあまり多くの確認環境を持てないというのでしたら、各種ブラウザの表示確認ができるネットサービスなどを利用するとよいでしょう。