ウェブサイト運営には、さまざまな分析結果がついて回ります。その中でも、あなたが特に気にかけている数値はなんですか。ユーザーの「滞在時間」でしょうか。それとも「平均ページビュー」の数や「離脱率」でしょうか。最近では、これらのチェックや管理を外部委託することができたりもしますが、どの数値を重要視するにしても、忘れてはいけないことがひとつだけあります。それは、得られた数値を分析し、その結果をより良いサイト運営に繋げることができなければ、それらの数値を把握する意味がない、ということです。

こんなことを言うと、そんなの当たり前だろ、という人も多いかもしれません。しかし、頭では数値を分析した結果をいかす重要性を理解していても、いざそれを実行しようとしても、なかなかうまくサイトのクオリティー向上に結び付けられていないケースも多いのです。

現に、あなたは、得られた分析結果を活用し、サイトを改良するというステップをちゃんと踏んでいるでしょうか。出てきた数値をただ眺めて、訪れたユーザーの動きや趣味趣向をわかった気になっているだけで終わってはいないでしょうか。分析結果は、活用しなければただの数字の羅列であり、それ以上にも以下にもならないのです。

たとえば、あなたの運営するサイトで、「平均滞在時間」として出てきた数値が芳しくなかったとします。「平均滞在時間」とは、ユーザーがサイトに滞在した時間の平均を示す指標です。この平均時間が目標より短いと、ユーザーはあなたのサイトを訪れてから、すぐに他のサイトに流れてしまっている、ということです。あなたのサイトが、なにかの商品を販売しているものであるなら、このことはとても由々しき問題です。

この状態を打開するには、一体どのような方策が考えられるでしょうか。

まず、サイトで提供されている情報が、訪れるユーザーのニーズに合っているかどうか確認します。万が一、両者が合致していないのであれば、掲載する情報を工夫し、よりユーザーに読んでもらえるものに変更することが大切です。

また、ユーザーが求める情報をスムーズに読むことができるように、文章やレイアウトを整理整頓することも大切です。見出しを使って文章を読みやすくしたり、重要な部分を色を使って目立たせたりすることで、より読まれやすいサイトを作ることができます。 サイトの分析結果の数だけ、あなたのサイトをより良くするためのヒントが隠されています。分析結果をただの数値のまま終わらせることなく、しっかりウェブサイト運営に活用することが大事なのです。