ウェブサイト運営時に大事なこととして、そのサイトの読み込み時間を確認することが挙げられます。どうしてこれが重要かというのは、自分がそのサイトを訪れる一人の顧客になったつもりで考えてみれば分かるでしょう。読み込みの遅いサイトに出会った場合、どのように感じるでしょうか、あるいは、どのような行動を取るでしょうか。

そのサイトが自分にとって重要な情報を含んでいて、どうしても使う必要があると分かっているような場合は、いらいらしつつもサイトが応答するまで待つことももちろんあるでしょう。自分がそのサイトに既に登録していて、そこでしか手に入らない商品を注文したい時とか、そこを経由してサービスの申し込みをすると決めているようなケースがこれに該当します。

ところが、全く新しいサイトであったとすればどうでしょうか。そういう場合、サイトの読み込みが遅いと、ものの10秒もしないうちにいらいらしてきます。何かインターネット回線に不具合でもあるのかとか、使っているデバイスの調子がおかしいのではないかなどと思い始めるでしょう。そして、他のサイトの繋がり具合を確かめてみて、どうやらそのサイトだけが遅いようだと分かると、ほとんどの人はそのサイトへの接続をあっさりと諦めて似たような情報が手に入ると思われる他のサイトに行ってしまい、問題のサイトには二度と戻っては来ないということが予想されます。

そのサイトには、実は非常に有用な情報が含まれていたのかもしれません。ですがそんなことは言い訳にも何にもなりません。そもそも見てもらうことさえできなければ何の価値も持たないのです。このような理由から、サイトの読み込み時間を確認することは非常に大事なことです。読み込み時間の分析を行い、その分析結果に基づいて必要であれば改善を試みましょう。そうして顧客満足度の向上に繋げる必要があります。

なお、このような分析はいろいろなシーンで複数回行うことが適切です。いろいろな顧客がいろいろなシーンでサイトに接続しようと試みる訳で、ある特定の状況でだけストレスなく接続できても、他のケースではどうかというのは当然ながら気にしておくべきでしょう。一つの例として、朝方のあまりインターネット回線が混雑していない時間帯では問題なく接続できたとしても、夜の時間帯で多くの人がインターネットを利用している時間帯でも問題なく接続できるかどうかを確かめておく必要があります。