ウェブデザインと和の心 お客様をケアする心

   お客様をケアする心が重視される中、改めて和の心が注目を集めています。相手のことを考えて行動できるのは日本人の美徳で、お店での接客だけでなくインターネットのウェブデザインにも見られます。ウェブデザインとはいわば、徹底的に相手の立場になって考えたり、文章の推敲を重ねるかのように改善に改善を加えていく作業です。それは色選び1つとってもそうですし、お客様という存在を意識しなければ、ちぐはぐで非常に見えにくいデザインに仕上がるでしょう。特定の色を感じる働きが弱く、細かな色の違いを認識できない方もいますから、このような方を意識しなかったり対応を行わないのは論外です。

ちなみに、日本では男性の約5%に色の微妙な識別が難しい方が存在しています。和の心とは何か、それ自体を考えて自らの答えを模索することこそが、これからの時代に求められるスキルの1つだと思われます。例えば、初めて訪れる店でどこに何があるか分からないと不安になりますが、お客様の存在に気がついて積極的にケアをする配慮があると、不安はたちまち安心に変わります。分かりやすい場所に看板を設置するのも、対処の1つとしてはありですが、そこに人が介在しないことや和の心が感じにくいのはネックです。やはり、人の存在を感じさせるサポートやケアによって、お客様に和の心というものが初めて伝わるわけです。

ウェブデザインだと必然的に人による直接的な対応はできないので、その場にオペレーターがいなくても安心を感じ取れるようにする必要があります。お客様をケアする心とは、ただ単に神様のように扱うことではなく、何が欲しいのかを推測したり先回りして対応することを指します。不安感を想定して早期に不安軽減を図ることができるのも、欲しいと思われるものを速やかに提供するのも和の心あってこそです。これをウェブデザインに当てはめると、視線の動きを考慮してメニューを配置したり、余計な動作を挟まずにお客様の操作を邪魔しないなどが挙げられます。

複数のユーザーの行動パターンを分析して最適解を導き出すのも改善の手法ですが、使い方の異なる誰もが快適に使える、柔軟性の高いウェブデザインこそが理想的です。勿論、分からないことがあってもすぐに気がつけたり、理解を深めてもっと魅力に感じることのできるウェブデザインは更にベストです。和というと、和風の柄や色使い、フォントやデザインで行えば和になると勘違いしがちです。これは和ではなくあくまでも和風で、表面的に和を装っているに過ぎないです。見た目も大事ではありますが、やはり目に見えない部分に存在するケアする心にこそ、和の心は宿ると考えられます。高齢者に特にインターネットを苦手とする方が多いのは、機械の操作が苦手というよりも、サービスに心が感じられない点がネックになっているといえるでしょう。無機質な冷たさや血が通わない感覚を覚えるのは高齢者だけではなく、実はあらゆる世代の誰もが経験していることです。だからこそ今一度接客というものを見直してみたり、どのようにケアすることで安心や満足を感じてもらえるか、それを真剣に考える時がきています。